<1>換気量と換気回数
在室人員一人あたりの必要換気量を設定し、ウインブレス導入時の換気効果を検証します。
必要換気量
室内の空気汚染の度合いを許容範囲内にとどめるために必要とされる、新鮮な空気の量を指します。ここではCO2濃度を基準に、〔30m3/人・h〕を必要換気量として設定しています。
換気回数
換気回数とは、室内の空気が1時間に入れ替わった回数を指し、1時間の換気量を室容積で割った値を用います。
換気回数(回/h)= |
1時間の換気量(m3/h) |
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室容積 |
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モデルケースにおける在室人員を100人と設定し、必要換気量と必要換気回数を求めると、以下の表の値が得られます。
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必要換気量 |
3000m3/h |
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必要換気回数 |
1.31回/h |
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次に、ウインブレスを導入した場合の、自然換気による換気量と換気回数のシミュレーションを以下に示します。 |
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換気量 |
13471.6m3/h |
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換気回数 |
5.9回/h |
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※いずれも1日の平均値 |
この結果から、ウインブレスを導入することにより、必要数値以上の換気(換気量・換気回数)が自然に行われることが分かります。
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<2>省エネ・経費節減
中間期に自然換気を実施したケースとそうでないケースの比較を行い、年間を通じた省エネ・経費節減効果を求めます。
熱負荷計算
冷房負荷(空調設備で除去すべき熱)と暖房負荷(空調設備で加えるべき熱)を、まとめて熱負荷と呼びます。中間期(4月~5月および9月~10月)の自然換気実施の有無による熱負荷の年間比較は、以下の通りです。
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