製品を快適にご使用いただくために

当社の製品を永年にわたりご使用いただけますように、耐食性、安全性などに配慮して設計・製作しておりますが、外部環境、室内環境により腐食や開閉不良などの思わぬ不具合が発生する場合があります。

さらにこの不具合を放置されますと、美観を損ねる、不慮の事故につながるなどの支障をきたすこともあります。お掃除のときなど、日常的に保守点検をおこなってください。ゆるみ、がたつきなどがある場合は早急にお取り扱いの建築会社様、工務店様または管理会社様にご相談ください。

安全に係る部品として、引違い窓などの戸車、はずれ止め、ストッパーなどは10年を目安に交換することを推奨します。

異常が確認されない場合でも、時間とともに故障のリスクが高まる可能性があります。
(※使用環境により異なります。保証期間ではありません。)

お手入れ・お掃除
調整方法
修理・部品交換
商品保証について

お手入れ・お掃除

アルミ・スチール製品(ステンレスを含む)のお手入れ・お掃除方法

  • 表面の砂、ホコリをていねいに落とします。
  • 水で濡らした柔らかい布またはスポンジで全体を拭き取ります。
    汚れがひどい場合には、中性洗剤で汚れを落とし、十分に水洗いします。
  • 乾いた布で十分に水を拭き取ります。

下枠・レールのお手入れ方法

下枠・レールはゴミなどがありますと、水抜き穴がつまり漏水したり、戸車の破損や脱輪の原因となりますので時々清掃してください。

  • 下枠・レールのミゾにたまった砂やほこりを掃除機で吸い取ります。
    または柔らかいブラシで砂やほこりを落とします。
  • やわらかい布で拭き取ります。

アルミ・スチール製品(ステンレスを含む)のお手入れのご注意!!

  • お手入れには「台所用中性洗剤」もしくは「使用用途に“サッシ”と明記された住宅・家具 用中性洗剤をご使用ください。※中性洗剤でも浴室用、トイレ用などは不向きです。
  • 有機溶剤を含むガラスクリーナー、便器やタイル用の酸性洗剤やアルカリ性洗浄剤は、表 面を侵食し、腐食のもととなりますので使用しないでください。
  • 清掃用具としてワイヤーブラシ、スチールウール、金ベラは使用しないでください。
    また清掃時に小石・砂・金属片などが付着するとアルミニウム建材を傷つけることになり ます。
  • 高圧洗浄機やホースなどの散水ノズルによるジェット水流により窓の汚れを洗い流す場 合、水が室内に浸入するおそれがありますので使用しないでください。
  • 電装部品に水がかからないようご注意ください。故障するおそれがあります。
    電装部品に不具合が生じた場合には、管理会社様、または販売会社様にご相談ください。

網戸のお手入れ

  • 網戸を取り外します。
  • 網を水洗いします。
    柔らかい布やスポンジで軽く押さえるように水洗いをします。
    ※汚れがひどい場合は中性洗剤を使い、水を含ませた布やスポンジで洗い流します。
  • 水分を十分に拭き取り、乾燥させます。
  • 取り外した網戸を元に戻します。
    ※はずれ止め部品を必ずかけてください。
  • 網戸が外せない場合は、網戸の両側から水を含ませた柔らかい布やスポンジを軽くはさむようにして汚れを落としてください。
    掃除機を使う場合は、ブラシのついた吸い込み口を付けて軽くこするようにして吸い取ってください。
    ※汚れがひどい場合は中性洗剤を使い、水を含ませた布やスポンジなどで軽くはさむようにして汚れを落とし、洗剤が残らないよう水を含ませた布やスポンジなどでふき取ってください。

網戸のお手入れのご注意!!

  • 清掃の際、網戸を強く擦らないようにしてください。網の破損の原因となることがありま す。
  • プリーツ網戸はご自分で取り外したり、分解したりしないでください。分解すると開閉操 作に支障が生じるおそれがあります。
  • 網戸の網や網押さえ部分は、直射日光が当たったり、風雨にさらされる等、ご使用いただ いている住宅立地条件や自然環境によって、劣化が早く進むことがあります。劣化したま まにしておくと、網が破れたり、網が外れることがあります。時々点検して、網の破れ、 大きなたるみ、周辺部の外れのはか網押さえのひび割れなどがないか確認してください。 異常があれば、お早めに張り替えてください。
  • 洗剤や薬品は中性のものを使用してください。酸性薬品、アルカリ性薬品、塩素系薬品、 及びアルコール・シンナー等の有機溶剤は、アルミ部分などの金属部分を腐食させたり、 塗膜はがれを引き起こす原因となりますので絶対に使用しないでください。同様に網戸の 網や網を押さえている網押さえの樹脂部品を溶かす原因となります。
  • 網戸の網がステンレスの場合、サビにくい材質ですが、環境によっては、汚れや塩分が付 着した状態で放置するとサビが発生するおそれがあります。汚れが軽いうちに清掃してく ださい。
  • 高圧洗浄機やホースなどの散水ノズルによるジェット水流により網戸の汚れを洗い流す場 合、網戸の網が外れる可能性があります。また、水が室内に浸入するおそれがりますので 使用しないでください。

樹脂製品のお手入れ

樹脂材は、アルミニウムなどの他の材質と比べると、キズがつきやすい性質があります。
レール部分にたまった砂やゴミをそのままにして使用を続けると、キズ の原因となりますので、汚れがついたら早めにお手入れをしてください。

  • 水を含ませた柔らかい布やスポンジなどで汚れを落としてください。 たわし、金属のブラシなどでこするとキズがつくので使用しないでください。
  • 水洗いで取れない汚れは、中性洗剤をぬるま湯で溶かして、柔らかい布、ま たはスポンジで洗ってください。 洗剤が残らないように十分に水洗いし、必ずから拭きしてください。

樹脂製品のお手入れのご注意!!

  • 変色・変質の原因となりますので、お手入れの際には、 シンナー、ベンジン、アルコール、磨き粉、 酸性・アルカリ性洗剤などは使用しないでください。
  • ガラスクリーナーや殺虫剤等が付着した場合にも変色やひび割れ等 の原因となりますので付着した場合には速やかに拭き取ってください。
  • 油性インク(マジック)や塗料等の付着した場合、除去が困難なため注意してください。
  • 樹脂は熱で変形する事があるので、アイロン、ストーブなどの熱源に 近づけないでください。

調整方法

はずれ止め

はずれ止めとは、障子の脱落を防止するためにサッシの上枠に取付られている、プラスチック製の部品です。

はずれ止めが正しい位置に付いていないと強風などにより障子が持ち上がりレールから外れて脱落するおそれがあります。

位置がズレている場合は正しい位置に移動させて動かないようにしてください。

[FNS-70系・NLS系]

はずれ止め部品(大)

ロックを解除するには図の位置にプラスドライバーを使用し90°はずれ止め部品を回転します。
(左右2箇所)

はずれ止め部品(小)

ロックを解除するには図の位置にプラスドライバーを使用し90°はずれ止め部品を回転します。

上枠はずれ止め注意ラベル

[FNS‐100]

はずれ止め部品を移動させるには固定ねじをプラスドライバーでゆるめてから右または左に移動させてください。
(ねじは取り外さないでください。)

上枠はずれ止め注意ラベル

[FNS-Ⅱ70]

上枠部はずれ止めの操作方法

  • プラスドライバーにてねじをゆるめます。
    ※ねじは抜かないでください。
  • ねじをゆるめるとはずれ止めがスライドするようになるのでたて枠側にスライドさせます。左右2つとも同じようにすれば上枠のはずれ止めが解除されます。
  • 元に戻す時は解除した時と逆の手順で操作して所定の位置に戻してください。

上枠はずれ止め注意ラベル

はずれ止め固定位置、上枠のはずれ止め操作ラベルに取付位置がマークされています。

(左右に1個ずつ、計2個取り付けられています)

注意

お手入れなどのためにガラス障子をはずした後、再び窓枠に取り付けたときは、表示ラベルに従ってはずれ止め部品を必ずかけてください。

また、ご使用中、はずれ止め部品がずれることがあります。

時々、点検してください。

はずれ止め部品が正しくかかっていないと、ガラス障子が窓枠からはずれて落下するなど、人身事故や物損事故につながるおそれがあります。

※ガラス障子重量が重いと感じた場合は、無理にガラス障子をはずそうとしないでください。思わぬ事故や商品の破損につながります。

風止め板

風止め板とは召合せ上部からの風の進入を防ぐためにサッシ上枠に取り付けられている、プラスチック製の部品です。

[FNS-70系]

操作方法

ロックを解除するには図の位置にプラスドライバーを使用し、90°はずれ止め部品を回転します。(左右2箇所)

ロックを解除されて移動可能になります。

※ ガラス障子を清掃などで取り外すときは、風止め板と前記のはずれ止め部品を縦枠側にずらしてから取り外してください。

[FNS-100]

操作方法

ロックを解除するには左右の固定ねじをプラスドライバーでゆるめてから右または左に移動してください。
(ねじはとりはずさないでください)

[FNS-Ⅱ70]

操作方法

ロックを解除するには左右の固定ねじをプラスドライバーでゆるめてから右または左に移動してください。
(ねじはとりはずさないでください)

※ ガラス障子を清掃などで取り外すときは、風止め板と前記のはずれ止め部品を縦枠側にずらしてから取り外してください。

修理・部品購入

修理のご依頼

マンション用商品の場合

マンションの管理組合様、管理会社様にご相談ください。

住宅用商品の場合

当社商品は組立完成品ではなく、部材のみを取り扱い店様へ販売しているため、メンテナンスは取り扱い店様にて行われております。修理のご依頼は、お家を建てられた工務店様やハウスメーカー様、またはご購入された取り扱い店様へご連絡ください。

エクステリア商品の場合

当社商品は組立完成品ではなく、部材のみを取り扱い店様へ販売しているため、メンテナンスは取り扱い店様にて行われております。修理のご依頼は、ご購入先へお申し出ください。

部品のご購入

マンション用商品の場合

マンション管理組合様、管理会社様にご相談ください。
または、不二サッシネットショップにてご購入いただけます。

住宅用商品の場合

不二サッシ住宅用サッシにつきましては2020年に販売を終了しております。
そのため、部品につきましても在庫終息により該当部品の取り扱いが無い場合もありますので予めご了承ください。
まずは、お家を建てられた工務店様やハウスメーカー様へご相談をお願いします。

エクステリア商品の場合

消費者の方へ部品の直接販売は行っておりません。
商品のご購入先にお申し出ください。

商品保証について

弊社商品保証は、下記に記載の保証期間、保証内容の範囲において無料修理をお約束するものです。
保証期間中に故障・損傷などの不具合(以下「不具合」といいます)が発生したときは、お取扱いの建築会社様、工務店様または管理会社様に修理をご依頼ください。

保証期間

■保証期間は施工者よりの引き渡し日(注1、注2)から2年間
(電装部品・フロアヒンジ・T番型及びオフセット型ヒンジクローザについては1年間)
(注1)改修工事の場合は、改修部分の工事完了日とします。
(注2)分譲住宅(建売住宅)・分譲マンションの場合は、建築主様への引き渡しの日とします。
ただし、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」第2条第1項及び第2項に規定する「新築住宅」に取り付けられた商品(同法第94条第1項に定める「雨水の浸入を防止する部分」として同法施行令 第5条第2項 に該当する部分に限る)からの雨水浸入については10年間(改修工事は対象外)

保証の範囲

取扱説明書、本体ラベルまたはその他の注意書きに基づく適正なご使用状態で、保証期間内に不具合が発生した場合には、下記に例示する免責事項を除き無料修理いたします。
なお、強風雨時に、サッシ下枠に雨水がたまることがありますが、これは商品上の特性であり不具合ではありません。不具合といえる雨水浸入は、サッシ下枠を越えて室内に雨水が流れ出たり、あふれ出たりすることです。

免責事項

保証期間内でも、次の様な場合には有料修理となります。

  • 締り金具の施錠及び解錠にかかわらずその状態に相反する操作を行い、損傷したとき。
  • サッシ及びドアの開口部に物を入れそのまま閉めて機能障害が発生したとき。
  • 犬、猫、鳥、鼠などの小動物に起因する不具合。
  • お客様がご自身の都合で建具・網戸の取外しを行い、現状復帰に不具合が生じ、機能障害を起こしたとき。
  • 引き渡し後の操作誤り、調整不備又は適切な維持管理を行わなかったことによる不具合。
  • お客様が修理や改造(必要部品の取外しを含む)を行い、そのために故障・損傷を起こしたとき。
  • 天災その他の不可抗力(暴風、豪雨、高潮、地震、落雷、洪水地盤沈下、火災など)による不具合またはこれらによって商品の性能を超える事態が発生した場合の不具合。
  • 商品周辺の自然環境、住環境などに起因する結露、腐食などの不具合。
    (例:塩害による腐食。大気中の砂塵、煤煙、各種金属粉、亜硫酸ガス、アンモニア、車の排気ガスなどが付着して起きる腐食。異常な高温・低温・多湿による不具合など)
  • 当社の手配によらない第三者の加工、組立て、施工、管理、メンテナンスなどに起因する不具合。
    (例:海砂や急結材を使用したモルタルによる腐食。工事中の養生不良に起因する変色や腐食など)
  • 商品または部品の経年変化(使用に伴う消耗、摩耗など)、経年変化(樹脂部分の変質、変色など) またこれらに伴うさび、かび又はその他の不具合。
  • 商品または部品の材料特性に伴う現象(例:木製品の反り、干割れ、色あせ、木目違い、節抜け、樹液のにじみだしなど)
  • 実用化されている技術では予測することが不可能な現象、又はこれが原因で生じた不具合。
  • 本来の使用目的以外の用途に使用された場合の不具合、又は、使用目的と異なる使用方法による場合の不具合。
  • 犯罪行為などの不法な行為に起因する破損や不具合。
  • 建築躯体の変形など商品以外の不具合に起因する商品不具合。
  • 機能上支障のない音や振動等の感覚的不具合。
  • 表示された商品の性能を超えた性能を必要とする場所に取り付けられた場合の不具合。

※ 次のような消耗部品については、保証期間中であっても有料となります。(当社製作上の不具合 を除く)

ガラス押さえゴム、気密ゴム、モヘヤ、風止め板、はずれ止め、振れ止め、小口カバー戸当たり、戸車、操作ツマミ、水抜き具、網戸の網、網押さえゴムなどの合成樹脂製品

※ 保証期間経過後の修理、交換などは有料といたします。

※ 本書によって、お客様の法律上の権利を制限するものではありませんので、保証期間経過後の修理についてご不明の場合は、最寄りの当社支店・営業所にお問い合わせください。

※ 保証期間終了後の保守
ご連絡いただければ別途、保守委託契約により保証いたします。