ブックタイトルカーテンウォール総合カタログ

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概要

カーテンウォール総合カタログ

242 参考資料カーテンウォールの基礎知識■用語説明設計仕様建築設計者が作成する仕様グレージングビードガラスをサッシ枠に固定するために、その周囲全体に使うひも状の弾性成形シール材。■仕切るものの名称ガラスの支持主要な部材の断面を決めるときは、面構成材であるガラスの支持方法も検討しなければなりません。ここでは主に風圧と層間変位に対する検討を行います。風圧に対するガラスそのものの強度については、設計者が検討済みですので、ここではガラスの支持材であるフレーム、ガスケット等が風圧に対して十分な剛性を有していることを検討します。一般には、一辺の長さに対して、1/150 程度以下のたわみに納まるようなフレームを使用します。また、風圧によりガラスが直接フレームに接触しないように、圧縮クリープに強いガスケット、グレージングビード、シーリング材等で支持します。さらにこれらの材料の劣化に対する安全率も考慮する必要があるでしょう。層間変位に対しては、ガラスとフレームなどの支持材とのクリアランスを検討します。一般にガラスは支持材との直接接触を避けるため、一定のクリアランスをとって支持されるのが普通ですが、層間変位によってガラス支持材に大きな面内変形を生ずると、ガラスと支持材とのクリアランスがなくなり、直接接触を生じガラスが破損する恐れがあります。ガラスとフレーム等の支持材とのクリアランス寸法の設計式としては、J.G.Bouwkampの設計式が用いられます。①図(a)に示すような形状のフレームに水平力が作用した場合、ガラスとフレームが接触するまでは、フレームは図(b)のようにせん断変形します。つまり、まずフレームが変形してガラスに接触し、つづいてガラスが水平移動して反対側のフレームと接触するまでの面内変形量δ1は次式で求められます。δ1 = C1 + C2C1,C2: 左右のクリアランス②さらに、フレームのせん断変形が増加すると、ガラスに水平力が作用しガラスが回転しはじめ、ついには図(C)のように平行四辺形に変形したフレームの短いほうの対角線とガラスの対角線とが一致します。この状態のフレームの変形量は次式で求められます。δ2 = ( δ1 )+ ( C3 +C4 )HBC3,C4: 上下のクリアランスH : フレームの高さ寸法B : フレームの幅寸法δ1 ,δ2:フレームの変形量Bouwkampの式より大きな変形が生じた場合にガラスが破損すると仮定し、δ2をガラスが安全であるために許容されるフレームの最大変形量であるとしています。カーテンウォールの場合は、ガラスの重量による横材(無目)の鉛直方向のたわみ量を抑えるためにセッティングブロックを端部に寄せて置く場合が多いため、安全をみてエッジクリアランス(C4)を0として最大変位量を算出するなどの措置をとる場合もあります。C3C4C1 C22HB(a) (b) (c)ガラスフレームδ1 δ