ブックタイトルカーテンウォール総合カタログ
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カーテンウォール総合カタログ
240 参考資料カーテンウォールの基礎知識カーテンウォールの種類カーテンウォールの種類を選定するのには、メタルカーテンウォールかPCカーテンウォールか、場合によってはそれらを合わせた複合カーテンウォールの3 種類の中から選定することになります。これらは建物のデザインとカーテンウォールの形式、仕上げ材等によりある程度必然的に確定してしまいますが、形状や仕上げなど物としての差の他に、メタルとPCにはいくつかの違いがあります。決定的に異なるのはその重さです。すなわちメタルは軽くPCは重いという点です。これは建物の構造設計に関わるため、初期の段階で決定する必要があります。そして、PCのほうが取り付け条件が厳しいため、鉄骨の発注前にパネルの割付けを行う必要があります。また、仕事の進め方も異なります。つまり、メタルカーテンウォールとPCカーテンウォールとではメーカーが別々なので詳細設計を行う主体が異なってくるのです。設計に際しては、デザインや価格以外にPCカーテンウォールの場合には、打ち込み仕上げ材の製作期間も見込まなければなりません。仕上げの決定建物のデザインに最も密接に関わるのがカーテンウォールの仕上げの検討です。仕上げ材の種類は金属/タイル/ 石/ガラス等が考えられますが、各材料の中にも表面のテクスチャー、色、性能等が異なりますのでさらに細かい検討が必要です。金属やガラスの場合は必然的にメタルカーテンウォールになりますが、タイルの場合はPCカーテンウォールに打ち込むことになります。カーテンウォールの形式仕上げと共に建物のデザインに最も関わるのがカーテンウォールの形式です。メタルカーテンウォールの場合は方立方式とパネル方式があり、PCカーテンウォールの場合にはパネル方式のみとなります。建物の表情を決定するデザイン上重要な項目です。コスト設計カーテンウォールのコストは、これまで述べたカーテンウォールの選定と使用材料、仕上げ材それに性能によって決定します。また、オーダーメイドかスタンダードかでも異なります。これらを考慮した上で、実現できるデザインや性能に対して適切なコストを検討することが必要です。カーテンウォール選定に際しては、これまで述べてきたような様々な選択肢の中から主に下記の3つの項目を総合的に検討する必要があります。1)建物のデザインを満足するための形と材料2)建物の性能を満足するための設計条件3)生産・施工条件に配慮したコスト設計7.カーテンウォールの種類と形式の選定ガラスの選定一般にカーテンウォールの開口部には、採光や室外への眺望等の目的でガラスが採用されていますが、ガラスは破損した場合危険な材料であるので、安全上詳細な検討が必要です。ガラスの選定は、設計者が行います。ガラスはその種類と大きさによって、求められる性能上必要な厚みが決まります。ガラスの耐風圧強度に関しては、建設省告示第1458 号により、次式で計算します。4辺支持のガラスの強度計算ガラスの許容耐力Pが、風圧力Wを超えないこと。単板ガラス及び合わせガラスmA :ガラスの見付面積(m2)t :ガラスの呼び厚さ(ミリ)P :ガラスの許容耐力(N/ 2)P=300 K1 K2 [t + ]A(t 2/ 4)■K1;ガラスの種類に応じて決まる以下に掲げる数値■K2;ガラスの構成に応じて決まる以下に掲げる数値ガラスの種類K1普通板ガラス1磨き板ガラス0.8フロートガラスt≦8mm 18<t≦12mm 0.912<t≦20mm 0.820mm<t 0.75倍強度ガラス2強化ガラス3.5網入、線入り磨きガラス0.8網入、線入り型板ガラス0.6型板ガラス0.6色焼付ガラス2ガラスの構成K2単板ガラス1合わせガラス0.75複層ガラス0.75(1+r3)しかし、最近はガラスメーカーのカタログにより詳細な事柄が書かれており、これをもとにガラスを選定することが多いようです。ガラスの支持材や層間変位の追従性能については、カーテンウォールメーカーと共に設計者が検討することになります。注1) 板厚tの解釈は、下記による。合わせガラスの場合、中間膜を除いた各ガラスの合計値。複層ガラスの場合、構成する各ガラスの厚さ。注2) 合わせガラスのK1の解釈は下記による。合わせガラスの場合、ガラスの合計厚さに対応した単板ガラスの数値もしくは構成する各ガラスのK1の内、小さい方の数値とする。注3) 複層ガラスのrは、下記による。r;Pを計算しようとするガラスに対して対抗するガラスの厚さの割合とする。(2を超える場合はr=2とする。)