ブックタイトルカーテンウォール総合カタログ
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カーテンウォール総合カタログ
238 参考資料■用語説明カーテンウォールの基礎知識日較差、年較差一日、または1 年の間の最高値と最低値の差。外壁材表面温度の年較差は、条件によっては100℃近くになる。撥音外壁面が日射などにより急激な温度変化を受け、これに伴って金属が伸縮してずれることにより発生する音。代表表示構造上高い性能が得られる部分の検討は行わず、一番弱い部分の性能を評価することによってカーテンウォール全体を代表して示すこと。面内方向カーテンウォール面に平行な方向。面外方向カーテンウォール面に垂直な方向。要求性能建物の設計者はカーテンウォールを設計するにあたって、外壁としての性能を満足するための設計条件(要求性能)を設定しなければなりません。要求性能の決定は、建物の特性とカーテンウォールの特性を考慮して決定します。一方製作を依頼されたメーカーは、これを受けて示された性能を確保するよう、詳細設計を行います。外壁材に要求される重要な性能として、耐風圧性能、層間変位追従性能、水密性能、気密性能、遮音性能、断熱性能があげられます。これら6つの性能に関しては、数値で示すことができるものであり、(一社)カーテンウォール・防火開口部協会による「カーテンウォール性能基準」の中でグレードが示されています。これらはカーテンウォールを設計する上で最も大きな要因になります。このほかに重要な性能である耐久性能、耐火性能、耐熱(変形)性能などは、一概に数値では示せないので、それぞれ要求するレベルを示し、実施設計の段階でメーカーと打ち合わせをし、その仕様を決定しなければなりません。把握した要求性能を実現するために、図面と仕様でメーカーに対して示すものが設計条件ということになります。耐久性能耐久性能は最も重要な項目にも関わらず、値に示したり、設計に反映させることが難しいものです。カーテンウォールを構成する部材ごとの耐久性が異なるため、一概にいえませんが、表面仕上げ材やそれぞれの部材のグレードを上げれば、確実に耐久性はよくなります。ただし、シール材などは寿命を長くするのが難しい材料です。6.要求性能と設計条件の設定耐火性能耐火性能は建築基準法に基づく所定の耐火時間によって表示し、その単位は時間で示します。重要なポイントとしては、外部から上階への延焼を防ぐために層間に90cm 以上の防火帯が必要になること、カーテンウォールと床版の間にすき間が生じた場合は、下階からの延焼と煙の侵入防止のために、層間ふさぎをする必要があることなどです。耐熱性能耐熱(変形)性能は、カーテンウォールが日射による表面温度の日較差、年較差等によって欠陥が生じないように、伸縮に追従する性能のことです。このほかにも結露の防止、撥音、金属摩擦音などの防止、避雷対策、維持管理用ゴンドラガイドレールの組み込みなどが求められることもあります。また、高層ビルによる電波障害を少なくする工夫など周辺環境を考慮した設計条件を要求される場合もあります。