ブックタイトルカーテンウォール総合カタログ

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概要

カーテンウォール総合カタログ

237参考資料塗膜などが組み合わされた構造となっています。複合皮膜の塗膜は一般にアクリル樹脂系塗料を使用した電着塗装により処理されます。複合皮膜は、JIS H 8602(アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜)にその種類や品質等が規定されており、「A1、A2、B 、C」の4 種類に区分されています。当社では、高耐候性つや消しクリヤ電着塗装品「スタナーコート」をJIS 種類「A1」に規定しています。着色塗膜(塗装)塗装では塗装前処理として、素地の防食及び塗膜との付着性に優れる「化成皮膜処理」や「陽極酸化皮膜処理」による素地調整が行われます。塗装は静電塗装、スプレー塗装、粉体塗装などにより、下塗・上塗塗装の処理が行われます。塗膜は加熱硬化(熱硬化型・熱可塑型)や常温乾燥により形成され、塗膜厚さは20?50μm程度となります。塗料の種類はふっ素樹脂系、ポリウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系などがあり、耐候性、耐久性等に優れたふっ素塗装は、近年カーテンウォールに多く使用されています。色調はソリッド各色やメタリック色などがあり多彩に対応されています。また、当社では環境に優しい製品として、素地調整に有害なクロム等を含まない「陽極酸化皮膜」、さらに有機溶剤を含まず(脱VOC)耐久性に優れる「ふっ素粉体塗料」を適合させた、「環境対応型ふっ素粉体塗装アルミニウム建材」を設定しています。※参考耐用年数●アクリル樹脂系、5?7年間●ポリウレタン樹脂系、10?12年間●ふっ素樹脂系、20年間以上陽極酸化皮膜陽極酸化皮膜はアルミニウム特有の表面処理であり、建材では硫酸皮膜が一般的です。耐候性、耐食性に優れ、シルバーや二次電解着色による色調が得られます。皮膜厚さや性能については、JIS H 8601(アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜)に規定されています。■陽極酸化塗装複合皮膜の種類〈JIS H 8602:2010 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜〉陽極酸化塗装複合皮膜による方法着色塗膜(塗装)による方法種類複合耐食性耐候性 a) 参考複合耐食性試験 b)キセノンランプ式促進耐候性試験サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験紫外線蛍光ランプ式適用環境促進耐候性試験キャス試験試験時間 hA1 240 120 4000 3000 過酷な環境で、かつ、紫外線露光量の多い地域の屋外A2 240 120 2000 1500 過酷な環境の屋外B 240 72 1000 750 一般的な環境の屋外C ーー350 250 屋内注記 使用環境において、“過酷な環境”とは、腐食・劣化の激しい地域で海浜及び沿岸をいい、“一般的な環境”とは、工業地域、都市地域、田園地域をいう。海浜とは、海岸線から300m 以内の地域(飛来する海塩粒子の影響が最も激しい地域)をいう。沿岸とは、海岸線から300m を超えて2km 以内の地域(飛来する海塩粒子の影響が比較的大きい地域。ただし、南西諸島の島は、海岸線から2km を超えても、すべてこの区分に入れる。)をいう。工業地域とは、生産活動に伴って、大気汚染物質[硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、降下ばいじんなど]を発生する地域をいう。都市地域とは、商業及び生活活動に伴って大気汚染物質を発生する地域をいう。田園地域とは、大気汚染物質の影響が少ない地域をいう。紫外線露光量の多い地域とは、亜熱帯海洋性気候に類似した地域をいう。(注) a)耐候性は、キセノンランプ式促進耐候性試験またはサンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験のいずれかの試験を行う。b)複合耐食性試験は、紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験を行った後、キャス試験を実施する。なお、この試験は、種類C には適用しない。つや有り・つや消しつや有り・つや消しつや有り・つや消しつや有り・つや消し処 理 工 程複合皮膜の種類複合皮膜構造陽極酸化皮膜塗膜アルミ素地化成皮膜塗膜アルミ素地陽極酸化皮膜塗膜アルミ素地クリヤ塗膜着色塗膜クリヤ塗膜着色塗膜脱脂エッチングスマット除去陽極酸化皮膜二次電解着色無着色陽極酸化塗装複合被膜着 色陽極酸化塗装複合被膜着 色陽極酸化塗装複合被膜着 色陽極酸化塗装複合被膜湯洗湯洗クリヤ塗膜着色塗膜クリヤ塗膜着色塗膜脱脂エッチングスマット除去陽極酸化皮膜化成皮膜+塗 膜陽極酸化皮膜+塗膜化成皮膜湯洗着色塗膜着色塗膜処 理 工 程着色塗膜の種類着色塗膜構造つや有り・つや消しつや有り・つや消しつや有り・つや消しつや有り・つや消し処 理 工 程複合皮膜の種類複合皮膜構造陽極酸化皮膜塗膜アルミ素地化成皮膜塗膜アルミ素地陽極酸化皮膜塗膜アルミ素地クリヤ塗膜着色塗膜クリヤ塗膜着色塗膜脱脂エッチングスマット除去陽極酸化皮膜二次電解着色無着色陽極酸化塗装複合被膜着 色陽極酸化塗装複合被膜着 色陽極酸化塗装複合被膜着 色陽極酸化塗装複合被膜湯洗湯洗クリヤ塗膜着色塗膜クリヤ塗膜着色塗膜脱脂エッチングスマット除去陽極酸化皮膜化成皮膜+塗 膜陽極酸化皮膜+塗膜化成皮膜湯洗着色塗膜着色塗膜処 理 工 程着色塗膜の種類着色塗膜構造脱脂表面に付着した汚れを取り除く。エッチング水酸化ナトリウム溶液中で表面の酸化物を除去し、均一な表面状態とする。スマット除去エッチングの残存物を除去するとともに中和する。陽極酸化処理硫酸溶液中で直流電解により陽極酸化皮膜を生成する(一次電解)。電解着色処理金属塩溶液中で電解し、陽極酸化皮膜の細孔中に金属を析出させ着色する。湯洗温水中で洗浄する。電着塗装塗料中で直流電圧を印可し、電気泳動により塗装する。封孔陽極酸化皮膜の微細孔を封じる。