ブックタイトルカーテンウォール総合カタログ

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概要

カーテンウォール総合カタログ

234 参考資料カーテンウォールの基礎知識■用語説明スラブ鉄筋コンクリートの床版のこと。ピン接合部材と部材をつなぐ節点部がピンで接合されているものをいう。節点の回転は自由になるが、上下左右には動かない。力学的には軸力とせん断力は伝えるが曲げモーメントは伝えない。ファスナーカーテンウォールを躯体に取り付けるための金物で、部材付け金物、連結用金物、調整用金物などを組み合わせて構成する場合、躯体に近い方から1、2、3・・・次ファスナーと番号づけされて呼ばれる。ブラケットカーテンウォールの取り付け用ファスナーの内、工場であらかじめカーテンウォールに取り付けてくるファスナーをブラケットと呼ぶことがある。カーテンウォールの取り付け方■カーテンウォールの取り付け方法同じ方式のカーテンウォールでも、その支持方法、すなわち建築物の躯体への取り付け方法には様々なものがあります。デザインの狙いによって支持方法が異なることもありますが、主として、風の力や地震による力をどのように処理するかという、技術的な判断によって、支持方法は決定されています。一般的な方立方式や階高分の高さのパネル方式では、躯体の床スラブの先端や外周部分にまわされた梁にカーテンウォールは取り付けられます。この取り付け部では、躯体側とカーテンウォール側の双方に金物が用意され、その金物どうしを固定するのが普通です。躯体側に取り付けられた金物をファスナー、カーテンウォール側に取り付けられた金物をブラケットと呼びます。各階の床スラブにファスナーが設けられる方法では、カーテンウォールにかかる大きな風圧力を床スラブの位置まで流すことになります。方立方式はその典型で、方立にはそれに耐える柱としての強度が求められます。パネル方式の場合も床スラブの位置で躯体に固定することが多く、版としての強度で風圧力に抵抗します。カーテンウォールの支持方法地震が起きると建物の躯体の床は左右に揺れますが、ある階とその上の階とでは、揺れの量が異なります。この差を層間変位と呼び、カーテンウォールは、地震時にこの層間変位に対して追従する必要があります。方立方式の場合は、方立と躯体との接合部(ファスナー)は、いわゆるピン接合であり、層間変位が生じると方立は斜めになります。方立と無目で囲まれた部分は平行四辺形になり、ガラスの留め付けなどには配慮が求められますが、カーテンウォール自体の層間変位への追従の工夫は容易です。ところが、パネル方式の場合には一般にパネル自体が平行四辺形になることはできませんから、地震時の躯体の層間変位に対し、ファスナーを工夫することによって対応します。この工夫には、スライド(スウェイ)方式とロッキング方式と呼ばれる二種類の方式があります。スパンドレル方式の場合には、スパンドレルパネルの固定は各階ごとに行われるのが普通なので、支持方法がかなり異なります。床スラブや梁の上端と梁の下端とで固定するのが一般的です。上下のスパンドレルパネルの間に取り付けられる窓は、スパンドレルパネルに取り付けられることになりますが、層間変位をその取り付け部で処理しなくてはならないので、工夫が求められます。複合カーテンウォールなどでは、より複雑な支持方法・力の流し方が考えられます。4.支持方法・取り付け方法の種類方立方式パネル方式ブラケット床版 ファスナー無目方立フレームスパンドレルパネル床板パネルファスナーブラケット