ブックタイトルカーテンウォール総合カタログ

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概要

カーテンウォール総合カタログ

230 参考資料カーテンウォールの基礎知識1. ビル建築の構成事務所などが入っているビル建築の構成要素は大きく「支えるもの」と「仕切るもの」の二つに分けられます。支えるもの支えるものとは建物自体の重さや、中に入っている人間や家具などを支え、地震や台風などによる外からの力(水平力)に対しても安全に建物を保つ役割を果たすもので、躯体とか主体構造といわれるものがその役割を担っています。そのうち柱や梁を特に骨組みといい他と区別していうことがあります。床自身の重さや人間・家具などの荷重は、まず梁で受けて柱に伝えられ、さらに基礎(杭)を経て最終的に地盤に伝えられます。また水平力に抵抗するために柱・梁の接合部を強固にする方法の他に、耐震壁(耐力壁)を入れることがあります。この壁は建物の荷重を負担したり、外力を柱や梁に伝える役を担っているため、自由に取りはずすことはできません。仕切るもの仕切るものとは、内部空間の中を仕切るものと、外部空間と内部空間を仕切るものの二つに分けることができます。内部空間は、床・壁・天井によって囲まれており、それらは表裏一体となって、それぞれの用途に合わせて空間を仕切っていると見ることができます。特に床は人間や家具などを支え、上下階を仕切る役割の他、水平力を柱・梁や耐震壁(耐力壁)に伝えるという重要な役割を持っています。一方、外部空間との境界にある外壁や屋根は周辺の建物と一体になって外部環境デザインの要素となっていると同時に、内部にいる人間を雨・風の他、火・熱や騒音・飛来物から守り、また寒暑など外部環境の変化を和らげる働きをしています。仕上げと下地建物の表面部分を広い意味で仕上げといいます。仕上げは外部にあっては周辺環境に、内部にあっては空間の用途や使い勝手に、それぞれ配慮して決められるわけですが、内側にある躯体や下地を保護する役割も担っています。下地とは躯体と仕上げの間にあって、仕上げを支え躯体に接続するものをいいますが、仕上げだけでは不足する性能(例えば断熱性)を補う充てん材も下地の一種といえます。耐震壁(耐力壁)以外の壁を帳壁、英語ではCURTAIN WALLと言いますが、現在、カーテンウォールと言えば建物外周部にある帳壁、それも工場生産(プレハブ化)された部材を上下の床や梁に直接掛け渡して(下地などを組まずに)支えるタイプのものを指しています。■仕切るものの名称■壁の構成■力の流れ方ビル建築は「支えるもの」と「仕切るもの」から成り立っています。建物自身の床や柱、梁等を固定荷重といい、建物に入っている人間や家具等を積載荷重といいます。雪も積載荷重の一種ですが、特に積雪荷重ともいいます。これらをすべて加えた鉛直荷重は床→梁→柱→基礎→杭を通って地盤に伝えられます。■用語説明水平力地震や風によって生ずる地震力や風圧力など、建築物に作用する水平方向の力。耐震壁(耐力壁)主体構造として鉛直力や水平力に抵抗する目的で造られた壁を耐力壁といい、特に水平力に対し効果のある壁を耐震壁という。耐震壁を配置すると、その柱や梁は水平力に対する負担が減るから、一般に断面は小さくてすむ。工場生産(プレハブ化)生産性向上・品質向上・現場労務削減などを目的に、あらかじめ工場で部材の加工・組み立てを行うこと。耐圧盤地盤からの反力に抵抗するように設けられる基礎底面のスラブ。耐力壁床外面壁(外壁)カーテンウォール非耐力壁開口部内面壁間仕切壁骨組下地仕上げ鉄骨造ALC板塗構法コンクリートブロック造プラスターボード接着剤で貼る構法コンクリート造モルタルモルタルなどで貼る構法壁体なし下地なし大型部品をはめ込む構法壁は仕上げとそれを支える躯体およびその間にあって各々を接続する下地に分けることができます。どのような方法によって壁を仕上げるかは設計者の判断にゆだねられています。■壁の構成塗料布タイルカーテンウォール外壁内壁床梁柱開口部基礎地盤耐圧盤杭