不二サッシグループの不二ライトメタル株式会社(社長:中重健治、本社:熊本県玉名郡)は、難燃性マグネシウム合金を利用した燃料(空気)電池の共同研究に着手しましたのでお知らせします。
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東日本大震災とその後の原子力発電所事故で、非常用電源システムの必要性があらためてクローズアップされている中、電極に難燃性マグネシウム合金を利用した燃料(空気)電池の実用化に期待が高まっています。同電池は運搬性に優れるほか長期保管可能、メンテナンスフリーなどから非常用電源として最適といわれていますが、発火特性やコスト面などの課題もあり実用化に至っていませんでした。
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このたび、経済産業省の「平成25年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン
事業)」に、「非常用電源としてのマグネシウム空気電池を実現する難燃性マグネシ
ウム合金鋳造薄板による革新的電極素材の開発」(認定事業者:株式会社戸畑製作所)
が採択されました。本研究開発は、株式会社戸畑製作所が主体となって研究開発を進
め、合金開発は戸畑製作所と産業技術総合研究所中部センター、塑性加工の適用性評
価などの製造技術開発は不二ライトメタル、電池の試作・評価は古河電池株式会社、
それぞれと共同研究を行います。
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ほかにアドバイザーとして産業技術総合研究所九州センターや福岡県工業技術セン
ター機械電子研究所なども参加し、産学官を挙げた体制が構築されています。
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本共同研究では、電極に発火抑制特性に優れた難燃性マグネシウム合金を薄板鋳造することで革新的な電極素材を開発し、同電池の量産化を目指しています。開発期間は2013年から2015年の3年間。同電池はカーボンを主体とした正極とマグネシウム板の負極を電解液(食塩水)に浸すことでマグネシウムが水中で溶けて放電します。マグネシウムの負極板の厚さは1ミリメートルと薄く、アルミニウムや鉄と比べて割れやすいため成形性が悪く、加工コストも数倍かかるマグネシウムをどれだけ量産化に近づけることが出来るかが各社の課題となります。
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これらの課題解決に向け、不二ライトメタルは、塑性加工の適用性評価などの低コスト化を担当し、2015年の量産化に向けて貢献したいと考えています。
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