『面発光体ＬＥＤプレート』はＬＥＤチップ(ベアチップ)を搭載した基板と、その上から施すコーティングによって構成されるＬＥＤモジュールのことで、特長は以下のとおりです。

1. 基板に搭載されたＬＥＤチップが樹脂材料を通して拡散し、プレート全面が発光します。
2. 基板にコーティング層を加えても総厚がわずか2.5mmで、極めて薄いプレートです。
3. 形状は定形外や曲面にも対応が可能で、いろいろな用途に応用できるプレートです。
4. ＬＥＤチップと回路が樹脂材料でコーティングされる防水性能の高いプレートです。
5. 高温多湿の苛酷な環境に耐えられるプレートです。
6. 明るさ、色合い、拡散性など、カスタムメイドでオリジナルなＬＥＤ照明が可能です。

　　次世代照明の主役となった「ＬＥＤ」は住宅や商業施設、事務所、工場等の建築にとどまらず、農業分野、水産分野・医療分野等にも用途が広がっています。
このたび、発表した『面発光体ＬＥＤプレート』は基本技術は既に確立されており、特許も取得しております。これからも更に品質、性能、生産性を高め、多様なニーズに応えてまいります。当社の保有する技術や製品、経験を生かし『面発光体ＬＥＤプレート』を組み込んだ商品の開発にも注力してまいります。

その一例として、以下の取り組みを始めております。

　　2006年度の照明器具（製品）の国内規模は約8500億円と言われておりますが、市場調査機関の公表ではLED照明器具の国内規模は2012年に金額ベースで約578億円（08年度比335%）の予測です。当社が得意とする商業施設、店舗、工場、学校、病院などの分野での照明器具市場は全体の約45%を占める大市場です。そこで、当社が対象とする市場規模を2011年度で約100億円、翌年度で約260億円と予想した上で、販売金額を2011年度で1.5億円、翌年5億円、そして2015年度に30億円を計画しております。

　　当社の「ＬＥＤ事業」は『面発光体ＬＥＤプレート』の開発から始まり、製造・販売・施工までを一貫して手がける横断的な取組みとなります。この技術を生かし、新たな商品と市場の開拓を積極的に進めてまいります。

　　不二サッシは環境エンジニアリング企業として「環境と省エネ」を掲げ、低炭素化社会への貢献をグループを挙げて進めてまいります。

　　当社の代表的なグループ企業である不二ライトメタル株式会社では早水電機工業株式会社(兵庫県神戸市、代表取締役社長 早水勝徳)の「ＬＥＤ導光板」を採用し、サインや看板用照明としてＬＥＤ商品の開発、販売を行っています。
　早水電機工業のＬＥＤ導光板はＬＥＤの特長を最大限に引き出した面発光パネルです。表面に特殊なドット印刷を施したパネルの側面にＬＥＤの光を照射することにより、パネル全面が均一で高輝度な発光をします。

　　不二ライトメタルは、導光板式面発光の低消費電力、軽量、美観、長寿命等の特色を最大限に生かした看板・サイン・ディスプレイ・照明等の商品を、店舗や事務所、商業施設、公共施設等に向け積極的に展開し、２０１２年度に売上高１０億円を目指しています。

ＬＥＤ照明（導光板タイプ）	ＬＥＤ案内灯（導光板タイプ）