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2009年11月11日
『KUMADAI(くまだい)マグネシウム合金』不二ライトメタルに初出荷 |
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不二ライトメタル株式会社(熊本県玉名郡、社長 前畑政富)は、アルミニウム押出加工技術をベースに軽量な金属であるマグネシウム合金に関する研究を2002年に開始しました。
2006年からは、JST(独立行政法人 科学技術振興機構)に採択され、熊本県を中心とした産学官連携による大型プロジェクト「次世代耐熱マグネシウム合金の基盤技術開発」(5年間)に中核メンバーとして参画しています。本プロジェクトは世界でも最先端の研究開発であり、その成果は自動車や航空機など幅広い分野で活用が見込まれています。
研究開始より3年が経過し、次世代耐熱マグネシウム合金押出材「KUMADAI(くまだい)マグネシウム合金」(丸棒、直径22mm長さ1m)の製品試作用素材が、2009年10月15日くまもとテクノ産業財団より不二ライトメタル(株)に初めて引渡されました。
今後は、本マグネシウム合金の特性を生かした新商品開発に着手し、その第一歩として2009年度中に強度の高さを生かした医療用具(肢装具)の試作を行い、完成後装着試験の実施を予定しています。
また、一般マグネシウム合金(AZ系等)の分野でも、押出加工技術にとどまることなく、プレス加工、切削加工、溶接技術、表面処理技術等の開発を行っております。マグネシウム合金に対して不二ライトメタル(株)のアルミニウム精密加工技術を活用することで、軽量金属材料として成長の見込まれる加工品分野にも力を入れております。
それらの中で、今年度は日本金属株式会社(圧延)と共同で、耐食性の高いマグネシウム合金(AM60)の薄板材を提案していく予定です。AM系マグネシウム合金は,現在展伸材として主流のAZ31と比較して耐食性に優れています。用途としてPC筐体、携帯用IT及びデジタルカメラの素材をターゲットとして製品化を目指してまいります。
また、熊本県との連携では、昨年の12月に発足した「くまもとマグネ商品化研究会」(会長 弊社社長 前畑政富)において、熊本県内を中心とした企業の技術者がマグネシウム合金の知識、技能の向上を図っており、熊本県をマグネシウムの一大拠点とすべく地域産業育成の一助を担っています。
不二ライトメタル(株)は今後とも最先端技術に挑戦し、より高い技術力を目指し、「アルミニウム加工品事業」に加えて、「次世代耐熱マグネシウム合金開発」に取り組み、あらゆる産業分野のニーズに応えられるようコア事業に育てるべく注力してまいります。
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一般マグネシウム合金(AZ系等)・・・押出用アルミニウム合金6000系(6063)と同程度の強度を有する合金。
KUMADAIマグネシウム合金・・・熊本大学で開発された次世代耐熱マグネシウム合金、アルミニウム合金(超々ジュラルミン)を凌駕する高強度、高耐熱性をもつ。 |
不二ライトメタル(株)社長 前畑政富
<一般マグネシウム合金写真>
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